コラム

ピアジェポロ79徹底解説!スポーティなのにエレガント?伝統と革新の融合による高級時計の新たな象徴

ピアジェ ポロ79:伝統と革新の融合による高級時計の新たな象徴

高級時計の世界のなかでも、特に「スポーツエレガンス」という洗練された領域において、多くの方々は表面的な人気や一時的な流行に目を奪われがちです。しかし真の時計愛は、その一本が紡いできた歴史、匠の技が宿るディテール、そして時を超えて継承される哲学に宿ります。

本記事では、銀座・並木通りで時計店を営む私のお気に入りモデルのひとつであるピアジェポロ79(Piaget Polo 79)についてご紹介します。

創業150周年を祝うピアジェが蘇らせた伝説のタイムピースは、1979年の初代モデルが放った輝きを現代に継承しながらも、静かに、しかし確実に進化を遂げています。この一本が持つ魂の深みと職人技の結晶を知れば、あなたの時計観が豊かに広がることでしょう。

高級ブランド時計のご試着・ご購入は、日本の輸入高級時計・ジュエリーシーンを50年以上牽引してきたオーナー創業のオールドニューインク銀座にお気軽にご相談ください。

ピアジェポロ79とは?その魅力と背景

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2024年、ピアジェは創業150周年を祝う特別な年に、伝説的な「ピアジェポロ」を現代に蘇らせた復刻モデル、ピアジェポロ79を発表しました。

ピアジェポロ 79は、1979年に初登場したオリジナルの「ピアジェポロ」のデザイン哲学を忠実に継承しながらも、現代の技術と美学を取り入れた新しいアイコンです。18Kイエローゴールド製のケースとブレスレットが一体化したデザインを特徴とし、オリジナルの優雅さとスポーティさを再現しています。

また、ムーブメントには自社製の超薄型自動巻きキャリバー「1200P1」を搭載し、38mmのケースサイズで現代的なユニセックス仕様を実現しています。

初代「ピアジェポロ」の歴史と伝説

1979年に発表された初代「ピアジェポロ」は、高級スポーツウォッチとして当時の時計市場に新風をもたらしました。ポリッシュ仕上げのゴドロン装飾とサテン仕上げが施された一体型ブレスレットデザインで知られています。

さらに、当時としては画期的な薄型ムーブメントを搭載し、そのスリムなプロファイルが高く評価されました。初代モデルはセレブリティやジェットセッターたちに愛され、ニューヨークのナイトクラブやパームビーチのポロクラブなどで頻繁に目にすることができました。

シルヴェスター・スタローンもテレビドラマ内で着用

シルヴェスター・スタローンは、テレビドラマシリーズ『Tulsa King』で、ピアジェポロ79のヴィンテージモデルを着用しています。このシリーズでスタローンが演じる主人公ドワイト・“ザ・ジェネラル”・マンフレディは、ニューヨークのマフィアの元幹部であり、25年間の服役後にオクラホマ州タルサで新たな活動を始めるという設定です。

スタローンが劇中で着用している時計は、1979年に初登場した「ピアジェポロ」のヴィンテージモデル(おそらくリファレンス7661 C701)で、18Kゴールド製ケースとクオーツムーブメントを搭載しています。この時計は、ピアジェが2024年に復刻したポロ79のオリジナル版にあたります。

そのエレガントなデザインと歴史的背景がマフィアキャラクターのライフスタイルにマッチしています。スタローン自身がリアルな時計コレクターであることもあり、この選択は彼のキャラクター性と時計愛好家としての姿勢を反映したものと言えるでしょう。

現代版への進化:ポロ79の誕生背景

ピアジェポロ79は、初代モデルのデザイン要素を忠実に再現しつつも、現代的な改良が加えられています。

例えば、ケースサイズは34mmから38mmに拡大され、厚さも7.35mmとなり、防水性能(50m)や耐久性が向上しています。また、クオーツムーブメントから自動巻きムーブメントへの移行により、実用性が大幅に向上しました。

さらに、ピアジェポロ79は一体型ブレスレットデザインを維持しつつも、個別パーツごとに精密加工された構造を採用しています。

2024年ジュネーブ時計グランプリ受賞の意義

 

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ピアジェポロ79は、その卓越したデザインと技術革新が評価され、2024年ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)の「アイコニックウォッチ部門」を受賞しました。GPHGは、高級時計業界で最も権威ある賞の一つであり、ピアジェポロ79が時計史において重要な位置を占めていることを証明しています。

ピアジェポロ79は、オリジナルモデルの精神を継承しつつも現代的な美学と機能性を兼ね備えている点が高く評価されました。特に、自社製ムーブメント「1200P1」の搭載や18Kゴールドの使用による贅沢感が注目されました。

ピアジェのご試着・ご購入は、日本の輸入高級時計・ジュエリーシーンを50年以上牽引してきたオーナー創業のオールドニューインク銀座にお気軽にご相談ください。オールドニューインクは、専門セレクトショップとしてピアジェ商品販売数日本1位を獲得し、ピアジェ社より表彰されました。

ポロ79の外観とディテール

 

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ピアジェポロ79の最大の特徴は、ケースからブレスレット、文字盤に至るまで施されたゴドロン装飾とサテン仕上げの絶妙な融合です。ゴドロンとは、水平に刻まれた凸状のラインを指し、ピアジェのクラフツマンシップを象徴するデザイン要素です。

この装飾は、ゴールドの光沢とサテン仕上げのマットな質感を対比させることで、時計全体にリズム感と立体感をもたらしています。

特にブレスレット部分では、エッジに施されたポリッシュ仕上げがリンクごとのサテン仕上げとコントラストを生み出し、視覚的な美しさを強調しています。このデザインは単なる装飾にとどまらず、時計全体を一体化させる役割も果たしています。

ケースとブレスレットのシームレスな一体感

ケースとブレスレットが完全に一体化したデザインは、「ブレスレットウォッチ」というピアジェ独自のコンセプトを現代に蘇らせました。ケースからブレスレットへと続くラインは途切れることなく流れ、どこから時計が始まりどこで終わるのか分からないほどの統一感を実現しています。

この一体感は、時計全体がまるで一つの彫刻作品であるかのような印象を与えます。さらに、ブレスレットは柔軟性がありながらも構造的な強度を保ち、快適な装着感を提供します。

38mmケースサイズとユニセックスデザイン

ポロ79は38mm径のケースサイズで設計されており、このサイズは現代的なユニセックスウォッチとして理想的です。オリジナルモデル(34mm)よりも大きくなったことで、男性女性問わず幅広いユーザーに対応するデザインとなっています。

また、このサイズ感は日常使いに適しており、大胆でありながらも控えめなエレガンスを持つ時計として高く評価されています。ケース厚さ7.35mmという薄型設計も相まって、スーツやカジュアルスタイルにも違和感なく馴染みます。

サファイアケースバックから見えるムーブメント

ポロ79にはサファイアクリスタル製のケースバックが採用されており、自社製ムーブメント「1200P1」の美しい仕上げを見ることができます。このムーブメントは2.35mmという超薄型設計でありながらも、44時間のパワーリザーブを誇ります。

ムーブメントには円形グレイン加工や面取りされたブリッジ、ジュネーブストライプなど、高級時計にふさわしい仕上げが施されています。

重厚感とフィット感を兼ね備えたブレスレット

ポロ79は約200gもの18Kイエローゴールドを使用しており、その重厚感は手首にしっかりとした存在感を与えます。それにもかかわらず、ブレスレットは柔軟性が高く、快適なフィット感を実現しています。

特筆すべきは、ブレスレットがデプロワイヤントクラスプ(フォールディングバックル)に向かって細くなるテーパー構造です。この設計により、美しいゴドロン装飾やリンクパターンが途切れることなく続き、一体感が損なわれることはありません。

ポロ79の外観とディテールには、ピアジェならではの美学と技術が凝縮されています。その卓越したデザインと職人技術によって、この時計は単なるアクセサリーではなく芸術作品として評価されるべき存在です。

ポロ79に搭載されたムーブメント

 

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ピアジェポロ79の心臓部には、自社製の超薄型自動巻きムーブメント「キャリバー1200P1」が搭載されています。このムーブメントは、厚さわずか2.35mmという驚異的な薄さを誇り、ピアジェの高度な技術力を象徴しています。

1200P1は、オフセンターマイクロローターを採用しており、これにより自動巻き機構を備えながらも極限まで薄型化されています。

また、このムーブメントは時・分表示のみというシンプルな機能に特化し、洗練されたデザインと実用性を両立しています。さらに、180個もの部品で構成される精密な設計が施されており、ムーブメント全体には円形コート・ド・ジュネーブやブルースクリューといった高級仕上げが施されています。

超薄型ムーブメント技術の系譜

ピアジェは1957年に手巻きキャリバー9P(厚さ2mm)を発表し、1960年には世界最薄の自動巻きムーブメントであるキャリバー12P(厚さ2.3mm)を開発するなど、超薄型ムーブメントの分野で先駆者的存在です。この伝統は現代にも受け継がれ、1200P1はその進化形として位置づけられます。

特にマイクロローターの採用は1960年代から続くピアジェの特徴であり、中央ローターよりもスペース効率が良いため、薄型化を可能にしています。この技術的アプローチは、ピアジェが超薄型時計製造のリーダーであり続ける理由の一つです。

クオーツから自動巻きへの進化

1979年に発表された初代ポロモデルでは、当時最先端だったクオーツムーブメント「7P」が搭載されていました。しかし、ポロ79ではクオーツから自動巻きへと移行し、機械式時計としての価値と耐久性が向上しました。

クオーツムーブメントは正確性やコスト面で優れる一方で、高級時計市場では機械式ムーブメントが持つ伝統や工芸的価値が重視されます。ピアジェはこの点を理解し、自社製自動巻きムーブメントを搭載することで、高級スポーツウォッチとしての格を一段と高めました。

44時間パワーリザーブと実用性

キャリバー1200P1は約44時間のパワーリザーブを持ち、日常使いにも十分な実用性を備えています。このパワーリザーブは、週末に時計を外しても月曜日に再び装着する際に再調整が不要となるため、多忙な現代人にとって非常に便利です。

さらに、このムーブメントは21,600振動/時(3Hz)の振動数で駆動し、安定した精度と耐久性を提供します。これらの特徴により、ポロ79はデザインだけでなく性能面でも優れた選択肢となっています。

ピアジェポロ79が時計業界にもたらす影響

 

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ピアジェポロ79は、復刻モデルが時計業界で注目される中、その先駆者的な役割を果たしています。1979年に初代ポロが登場した当時、ラグジュアリースポーツウォッチ(いわゆるラグスポ)の市場はまだ黎明期であり、オーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」やパテック・フィリップの「ノーチラス」が主にステンレススティール製で市場をリードしていました。

しかし、ピアジェは大胆にも18Kゴールドを用い、ケースとブレスレットを一体化したデザインで差別化を図りました。

復刻されたポロ79は、この伝統を忠実に受け継ぎつつ、現代的な技術と美学を融合させています。単なる過去の再現ではなく、「伝統」と「革新」のバランスを取った復刻モデルとして業界内外から高い評価を得ています。

復刻モデルが乱立する中でピアジェポロ79は、単なる懐古主義にとどまらず、新たな価値観を提示することで他ブランドとの差別化に成功しています。このような戦略は、時計業界全体において復刻モデルのあり方に一石を投じるものと言えるでしょう。

まとめ

ピアジェポロ79は単なる腕時計ではなく、時の芸術作品であると私は確信しています。18Kイエローゴールドの肌触りと重厚感、ゴドロン装飾が織りなす光の変容、そして手首に吸い付くようなブレスレットの一体感—これらはカタログの仕様だけでは伝えきれない魂の部分です。

自社製キャリバー1200P1の2.35mmという薄さは、ピアジェだけが持つ技術の結晶であり、その薄さを実現するための職人たちの苦労と情熱を想像すると胸が熱くなります。高級スポーツウォッチの世界で唯一無二の存在感を放つポロ79は、ジュネーブ時計グランプリ受賞という勲章以上に、装着する人の人生に寄り添い、世代を超えて受け継がれる価値を秘めています。

真の時計愛好家であれば、一度はその魅力に触れるべき一本であることを自信を持ってお伝えします。ぜひ、この機会に銀座並木通りの時計店オールドニューでご相談ください。

ピアジェのご試着・ご購入は、日本の輸入高級時計・ジュエリーシーンを50年以上牽引してきたオーナー創業のオールドニューインク銀座にお気軽にご相談ください。オールドニューインクは、専門セレクトショップとしてピアジェ商品販売数日本1位を獲得し、ピアジェ社より表彰されました。

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