コラム

コルムの時計:歴史に名を刻む独創的モデルを輩出したブランドを紹介

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コルム(CORUM)とは

コルム(CORUM)はスイスにある高級時計のブランドで、「ロムルス」をはじめ、「コインウォッチ」「ゴールデン・ブリッジ」「アドミラル」「バブル」など、独創的で歴史に名を刻む逸品を世に輩出してきました。

「完全な時への鍵」(Key To Perfect Time )をモットーにしていることから、空を指す鍵のロゴがブランドシンボルです。

またブランドネームである「CORUM」は、ラテン語で「議決を取るための絶対多数」を意味する「QUORUM」に由来しています。

結果や評価については「絶対多数を獲得する」という思いが込められていることから、初代のモデル発表から独特のデザインとこだわりを見せるユーモアあふれるブランドです。

コルムだけじゃない!魅力的な女性を一層際立たせるレディースハイブランド時計のブランド別解説はこちらの記事です。

コルムの歴史

コルムのブランド名で世に進出したのは、1955年。

でもその歴史は、1924年にガストン・リースがスイスの時計製造業の聖地ラ・ショー・ド・フォンに、前身の時計メーカーを創業した時にまでさかのぼります。

後に、世界的に有名な最高級時計メーカーで時計製造に携わった、ルネ・バンヴァルトが、ウォッチメイキングの経験を基に1955年にコルム社を設立します。

翌年の、文字盤に数字も目盛りもない「ノーマーカー・ダイアル」の発表後、当時の時計業界の常識を覆す革新的かつロマンあふれるモデルを次々と発表し、一流ブランドとしてその名を連ねてきました。

2000年にサバリン・ワンダーマン(グッチの時計を製造していた会社のオーナー)がオーナーになりましたが、2013年からは中国の企業グループが同社を買収し、経営が交代してきました。

コルムのブランドエンブレム「鍵」

コルムのブランドのエンブレムである「鍵」は、空の方向を指しており、新たな扉を開ける「革新」を象徴しています。

革新的な時計作りによって世界的な支持を得るというそのブランド名の通り、他ブランドとは一線を画する独創的モデルに挑戦し、数々の歴史に残る名作を作り続けてきました。

時計の世界における新たな扉を開くための鍵たる存在として、ブランドの性格が強く反映されたデザインが多く、それをコルムの強みとしています。

コルム時計の誕生はスイスのハイスペック工房

コルムの革新的な時計作りに欠かせないハイレベルな技術は、スイス時計産業の中心地にある自社工房の中にあります。

ユネスコの世界遺産登録の地に構えるその工房で、ミニッツリピーター、トゥールビヨン等の複雑時計を代表とする、自社ムーブメントの開発や精度の高い検査を行ってきました。

トゥールビヨンは、腕時計において最も難しいとされている「重力の負荷が与える時間計測における系統的なズレ」をキャンセルし、限りなく無抵抗の空間で正常に機械を作動させる複雑機構のことです。

またミニッツリピーターは、トゥールビヨンとともに時計技術の中でも最高峰の世界三大複雑機構の一つといわれています。

ハンマーが鐘を鳴らす音により時刻を知らせてくれます。腕時計という限られた極小の空間の中で響くその鐘の音は、「革新」を貫く「勝利の音色」と呼ぶにふさわしい技術です。

コルムの時計は、まさにスイスの時計メーカートップクラスの環境で生み出された逸品と言えるでしょう。

弊店の超マニアック店主が完全解説したハイセンスな男性におすすめするブランドでもあります。

ピアジェのご試着・ご購入は、日本の輸入高級時計・ジュエリーシーンを50年以上牽引してきたオーナー創業のオールドニューインク銀座にお気軽にご相談ください。オールドニューインクは、専門セレクトショップとしてピアジェ商品販売数日本1位を獲得し、ピアジェ社より表彰されました。

コルムブランドの特徴

コルムの時計には、アンティークから新作に至るまで、他のブランドにはまねできない特徴が数々あります。

まずはその文字盤に秘められた、ブランドならではの特徴について注目してみましょう。

 コルムの時計は文字盤に数字がない?!

コルムウォッチの特徴は「文字盤」に潜んでおり、ほとんどのモデルの文字盤には時計らしい数字の表記がありません。

時を計るというツールにおいて絶対的に存在し得る情報を取り除くことが、時間という縛りから解放されるための最初の鍵となってくれます。

このブランドスタイルは、1955年のブランド誕生の翌年から始まりました。

この年に、「ノーマーカー・ダイアル」という数字や目盛などインデックスの一切ない、新しいモデルを発表しています。

以降、コルムのこだわりとして貫かれ、そのわずか9年後に発表されたのは、新作の文字盤には本物のコインを採用した「コインウォッチ」でした。

コインをスライスし、その間に薄型のムーブメントを挟んだこの時計は、コルムの独占的モデルのイメージをあっという間に世に広めました。

これを起点に、純金インゴットを文字盤にした贅沢な高級モデルへと進化して行きます。

希少貴金属をケース素材やブレスに使用することは珍しくありません。

純素材を100%文字盤に使用することにより、革新的かつ、時を感じさせない独占モデルが確立しました。

国旗が並ぶコルム時計のインデックス

コルム(CORUM)ADMIRAL-42

コルムは「数字」ではなく、国旗が並ぶ「国際海洋信号旗」をインデックスに採用してきました。

文字盤に情報を持たないモデルを多く発表するコルムが唯一情報を取り入れたモデルであり、腕時計の世界に新世界標準を導入しました。

「国際海洋信号旗」は、海上において船舶間での通信に利用される情報伝達手段として使用される世界共通の信号の旗のことです。

「数字」ではなく全く新しい世界共通基準を腕時計に導入したことは、コルムが世界のブランドの中でも唯一無二の先駆者の証しであり、腕時計の世界に革新的な印象を刻み込みました。

1982年発表「アドミラルズ・カップ」はまさに革新の象徴と言えるでしょう。

この大胆で革新的なスタイルは、現代においても進化し続ける「アドミラル」シリーズの象徴となっています。

コルムのアドミラル(ADMIRAL)コレクションについて、詳しくは以下の記事でご紹介しています。

コルムの時計一覧

コルムが誇る時計の数々の逸品…

とりわけ有名展示会での受賞歴があり、歴代アメリカ合衆国大統領やノーベル賞受賞者を含む数々の有名人に愛されてきたシリーズの幾つかをご紹介します。

ゴールデン・ブリッジ 黄金の橋を渡る鍵

GOLDEN_BRIDGE_RECTANGLE

コルム(CORUM) GOLDEN BRIDGE

「ゴールデン・ブリッジ」は、コルムの高度な技術と芸術が融合した結晶体です。

1980年の発表と同時に大成功を収め、ジュネーブで開催された国際発明展では優勝を獲得しています。

コレクションの中でも幻想的なデザインが特徴と評判が高く、その美しさの極みはコルム特有の魅力の一つとなってきました。

その名の通り時計ケースの中央部に一本の黄金の橋が架かっており、文字盤もインデックスもない芸術的な作品です。

一本の橋という直線上の土台に時計の機械構造を組み込ませる技術と、時間を感じさせないデザインが繰り広げる世界の融合は、まさに究極の美学です。

円盤上の形状の中に細かな部品が多く集合することで精度を向上させる「腕時計の文字盤は丸い」、という本来の概念を覆すものとなりました。

ゴールデンブリッジが持つ、単一のライン上にすべての部品が整列し、従来のムーブメントよりも少ない部品で構成されている簡潔的かつ独創的なデザインが、人々の心を虜にしてきました。

コインウォッチ 半世紀以上続くコルムの誇り

コルムの時計ヘリテージコインウォッチ

コルム(CORUM)HERITAGE COIN

コルムが半世紀以上に渡り誇る、技術と美の専門能力を結集させた現代に受け継がれるコレクションがあります。

代表的なのは、アメリカ合衆国のリバティコイン20ドル金貨を用いた「コインウォッチ」のラインナップでしょう。

1964年コルムが世界で初めて発表して以来、歴代アメリカ合衆国大統領や、ノーベル賞受賞者など「成功者を象徴する時計」としての数多くの著名人に愛用されてきました。

純然たる希少金属が大胆にかつ贅沢に文字盤に使用される中で、時計としての機能を支える高度な技術が黒子のように潜み、いい仕事をしてくれます。

発表当時の力作を現代の時代の技術でさらに輝かせることにより、ヘリテージコレクションの一ラインナップとして今日に至るまで愛用されてきました。

今の時代に沿った「当時の作品」を楽しむことができる、それが半世紀以上続くコルムの誇りであり、評価を受ける一番の魅力なのでしょう。

アドミラル 革新のロマン

CORUM(コルム) ADMIRAL 38

「アドミラル」はコルムの代表的モデルの一つであり、時を知るツールに「ヨットの世界観」を取り入れ、海を追求する男の勇姿を彷彿とさせてくれます。

セーリングボートのナットを意識した12角形のデザインに、加工が難しいと言われるサファイアガラスを自慢の技術で見事に納めました。

文字盤に記された国際海洋信号旗は、さながら海を旅する船長を象徴しているのでしょう。

広い海を船で旅するというロマンを追求した時計でありながらも、オンオフに順応できるように配慮されたバリエーション豊かなストラップが、男のロマンを支えてくれます。

コルムの時計 人気の秘密は「新しい時間」体験

コルムの時計ラボ

コルム(CORUM)LAB 01

コルムの時計バブル52

コルム(CORUM)BUBBLE-52

コルムの持つ初代コインウォッチから続く文字盤へのこだわりの魅力は、今もなおコルム時計の特徴として親しまれ、しっかりと貫かれています。

革新の扉を開ける「鍵」をシンボルにスタートし、ノーマーカーやコインウォッチなど他と同じ時を示さないという独創性こそが、コルムのみが作り出せる新しい時間を知る為の「鍵」となってきました。

素材を贅沢に使用した文字盤やゴールデン・ブリッジ、アドミラルの国際海洋信号旗など、コルムの鍵が指す先にあるのは、時を「感じる」体験です。

それを身に着けたとき、他のブランドウオッチでは決して味わえない別次元の時空にいることに気付くに違いありません。

冒険の中で巡りたどり着く時間にこそ誠の価値を見出せるということを教えてくれるコルムウォッチは、時間情報にプラスアルファした「新しい時間」体験をさせてくれるでしょう。

コルム(CORUM)ご購入は、日本の輸入高級時計シーンを引っ張ってきたオーナーが1994年に創業したオールドニューインク銀座にお気軽にご相談ください。

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