コラム

今世界が最も恋しているブルー~”DAMIANI 新作 belle Époqueマレア”~パライバトルマリンという奇跡

世界がいま、もっとも高く評価している宝石は、 ダイヤモンドにならびパライバトルマリン。

その事実を証明したのが、2025年のクリスティーズでした。

今、世界中の富裕層が探しているのは、 「二度と手に入らないかもしれない色」です。

かつて、宝石の価値はダイヤモンドの大きさで語られていました。 けれど今、世界のトップコレクターやハイジュエラーたちが競い合うのは、 希少性という価値を持つ色石、パライバトルマリンです。

まるで宝石そのものが発光しているかのような、ネオンブルー。 一度見れば忘れられないその輝きは、 ダイヤモンドのような「光の反射」ではなく、 色そのものが放つ生命力によって、人を魅了します。

1989年、ブラジル・パライバ州で偶然発見されたこの宝石は、 わずか数年で主要鉱脈が掘り尽くされたと言われるほど、 もともとの産出量が極めて少ない存在でした。

その後、モザンビークやナイジェリアでも銅を含む同系統のトルマリンが産出されましたが、 ブラジル産が放つ圧倒的なネオンカラーは、現在でも別格の評価を受けています。

美しいから価値があるのではありません。

「もう採れないかもしれない。」

その事実こそが、 世界中のコレクターを惹きつけ、 年々その価値を押し上げているのです。

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オークション市場が証明する価値

その”証拠”は、実際のオークション結果にもはっきりと表れています。

2025年12月10日、ニューヨークのクリスティーズ「Magnificent Jewels」オークションでは、 ティファニー社が手がけた13.54カラットのパライバトルマリンネックレスが、 事前の予想額を大きく上回る約422万3000ドル(約4億2000万円)で落札されました。

これは、パライバトルマリンのオークション史上最高額であると同時に、 カラットあたりの取引価格としても過去最高(約31万ドル/カラット)を更新する、驚くべき結果でした。

同じコレクションから出品された、3.45カラットと3.19カラットのオーバルカットパライバトルマリンを用いたイヤリングも、 事前予想の10倍近い約127万ドルで落札されています。

世界中のコレクターがいま見つめているのは、 「ダイヤモンドの大きさ」ではなく、 「どれだけ美しいパライバなのか」という部分なのかもしれません。

高級ジュエリー市場ではいま、

希少性 産地 色 透明感

この4つが、資産としての価値を左右する時代になってきています。


DAMIANI

Belle Époque Cross Marea

ベル エポック マレア 81112826

海の青をまとう、新しいベル エポック。

そんな時代に、ダミアーニが発表した新作が 「Belle Époque Cross Marea(ベル エポック マレア)」です。

ベル エポックを象徴するクロスモチーフに、 希少なパライバトルマリンがセッティングされています。

そのブルーは、 カプリ島・青の洞窟の水面に射し込む光の揺らぎから インスピレーションを受けているのだそうです。

ダイヤモンドが光を放つ宝石だとすれば、 パライバトルマリンは “色そのものが輝く宝石” なのかもしれません。

この一本を、もう少し詳しく。Belle Époque Cross Marea のこと

「Belle Époque Cross Marea」は、単なる新色のバリエーションではありません。 ダミアーニがフラッグシップストアのオープンを記念して発表した、リミテッドエディションのジュエリーです。

素材とデザイン 18Kホワイトゴールドをベースに、クロスの中央にはブリリアントカットのパライバトルマリンが一石セッティングされています。 その周りを、ブリリアントカットダイヤモンド(総重量0.79カラット)と、 オーバルカットのパライバトルマリン(総重量1.25カラット)が、やさしく取り囲むような構成になっています。

ダイヤモンドの澄んだ輝きと、パライバトルマリンのほのかに発光するような青緑が重なり合い、 ひとつのクロスの中に「光」と「海」、ふたつの表情が同居しているところが、このピースのいちばんの魅力だと思います。

サイズとディテール クロス部分のサイズは27×38mmほど。 チェーンには、ダミアーニが得意とするアズキチェーンが使われていて、長さは60cm(50cmまで調整可能)です。 胸元でクロスモチーフがしっかりと存在感を放ちながらも、着ける人の首元の高さに合わせて長さを調整できる、実用性もあわせ持っています。 製造はすべてイタリア国内で行われており(Made in Italy)、ヴァレンツァの工房が受け継いできた100年以上の金細工の伝統をもとに、ひとつひとつ丁寧に仕立てられています。

姉妹作「Azzurra」と、クロスというモチーフのものがたり 今回の「Marea」は、単独で生まれた新作ではありません。同時に発表された「Belle Époque Cross Azzurra」と、対になる存在です。 どちらも、スイス・ジュネーブで開催されたハイジュエリーの祭典「Haute Jewels Geneva」でお披露目されました。 フランス生まれの「美しき時代(ベル エポック)」という人文的なテーマと、 イタリア・カプリ島の自然が見せる、光と海の色彩。 このふたつをひとつのクロスに重ね合わせているところに、今作らしい企画の思いが感じられます。

そもそもベル エポックのクロスモチーフは、ダミアーニというブランドを象徴するアイコンのひとつです。 ふたつのクロスが重なり合い、それぞれを分けて着けることもできる「動きのあるジュエリー」として、長く親しまれてきました。 その伝統的なフォルムに、初めて中心的な宝石としてパライバトルマリンを据えたのが、今回の「Marea」と「Azzurra」ということになります。

限定生産という価値 フラッグシップストア開業を記念した限定ジュエリーであることに加えて、素材となるパライバトルマリン自体の産出量がとても限られていることから、 このピースは「デザインとしての希少性」と「宝石そのものの希少性」、ふたつの意味でのレアさを兼ね備えていると言えそうです。


なぜ今、パライバなのでしょうか。

高級ジュエリーは、 一時の流行ではなく「残る価値」を求める時代へと、少しずつ変わってきています。

限られた産出量。 年々減っていく供給。 世界的なコレクターからの需要。 そして、資産としての期待。

そのすべてを兼ね備えた色石として、 パライバトルマリンは、いま最も注目される存在のひとつになっています。

ダミアーニは、 その希少なブルーを、 ブランドを代表する「ベル エポック」の中に取り入れました。

これは、単なる新色ではありません。

“時代が選んだ宝石” を、 ダミアーニがもっとも象徴的なコレクションの中で表現したのだと思います。


編集後記

ダイヤモンドは永遠だと言われます。

けれど、 世界中のコレクターがいま探しているのは、 「もう出会えないかもしれない色」なのかもしれません。

その輝きは、 海よりも深く、 空よりも鮮やかで、 一度見たら忘れられない、そんなブルーなのです。


出典: クリスティーズ「Magnificent Jewels」2025年12月落札結果、ダミアーニ公式サイト(日本)商品ページ、Haute Jewels Geneva発表関連報道

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